2009.02.14
2009.02.13
2009.02.10
備忘録
新譜『EGO-WRAPPIN’ AND THE GOSSIP OF JAXX』のリリースまで
1週間!という事で
キーボーディスト的視点からの制作回顧録。
1.RED SHADOW
アルバムのオープニングは私のピアノ単音連打から。
楽曲の性質上、音の輪郭がはっきりしていてよりヌケの良い音色をということで
アコピではなくエレピのピアノ音色をチョイス。
中盤からのノリノリパートではG(6 9)のフォース・コード(4th Interval Build)
サイケな中にもJazzのエッセンスを入れつつ…
liveでも盛り上がる事受け合いの、緊張感溢れるナンバー。
使用機材/Roland RD700SX(プリセットの”RD GRAND”)
2.GO ACTION (AXE Dark temptation CMイメージソング)
ひたすら裏打ちバッキング、これもliveでアガる事必至の曲。
Amelo部分は一見めちゃくちゃ歌ってるようですが、普通の人には絶対に歌いこなせません…
Egoらしい絶妙な「ハズシ」の美学、ここにあり。
使用機材/KORG Triton(80’sっぽいハイの効いたDance Piano系音色)
YAMAHA ビンテージコンボオルガン YC-10(間奏部分のチープなオルガン)
3.morning star
音楽通には伝わるかな?このセンス。
AmeloBmeloはいサビ、というお約束は全く無視しつつ
とってもポップでドラマティックな楽曲が生まれた。
Bminor一発でのRhodesのバッキングは11thコードを中心に
F△7(aug)onB とか一瞬Ebsusを挟むなど、こっそりとやりたい放題。
(ハービー先生のお知恵を少しばかり拝借…)
ラストのmicro KORGのピコピコ音も全て手弾きでやり通した、
キーボード的にも聴き所満載の1曲。
使用機材/Fender Rhodes、KORG Triton(ハープシコード音色)
micro KORG、HAMMOND ORGAN B-3
4.だるい
今作のリード曲。最初によっちゃんが持って来たモチーフを、メンバーであれこれ模索して
セッション的に出来た名曲。
Amelo二回目のPianoバッキングではこれまたフォース・コード(4th Interval Build)
の平行移動でモーダル感を出し(マッコイ先生のお知恵を少しばかり拝借…)
サビではあえてドミナント(G#7th)を弾かずにE add9th on G#にするなど
ボイシングにもかなり留意した。
サビ前に入るギターとのユニゾンフレーズは我ながら良いアイデア!
使用機材/YAMAHA Grand Piano (AVACO studio)
5.雨のdubism
初演は2年前のNHKホールだったかな?今作でやっと音源化。
Rec当日は若干体調不良だったものの…Piano Solo含め気合いで乗り切りました。
後半Big Band風アレンジの上で弾くハモンドが気持ち良い!
レズリーぶんぶんのフルドローバーでお送りします。
使用機材/YAMAHA Grand Piano (AVACO studio)、HAMMOND ORGAN B-3
6.下弦の月
曲作りのスタジオ段階ではTritonのアコーディオン音色でお茶を濁していたものの、
本番Recではやはりリアルな生音で…という事で、バンドネオン奏者北村聡氏を招聘しての
セッション。やはり生音に勝るものはありません。
Em一発でとお願いしたintroのバンドネオンsoloも秀逸。
私はアコピでバッキングに徹しております。
B7の#11thでこっそり自己主張。
使用機材/YAMAHA Grand Piano (AVACO studio)
7.million starlight hotel
この曲もツアーでは何度かお披露目していますが、
録音では余分な音を省いてよりスッキリした感じ。
フックとなるRhodesのフレーズは△7(9)のアルペジオパターンを何気なく弾いていたのが
いつの間にか採用になっていたもの。
intro/endingのハープシコードのフレーズもセッション中に生まれたもの。
バンド感満載の渋い名曲!
使用機材/Fender Rhodes、KORG Triton(ハープシコード音色)
8.Whammy Kiss
Ego流 UK Rock’n’roll、森君のルーツが垣間見える一曲。
intro/endingのリード音色はmicro KORGで。深めのポルタメントが気持ち良い。
これもliveでアガる事必至。
使用機材/Roland RD700SX(プリセットの”RD GRAND”)
VOX ORGAN、micro KORG
9.!楽団
3拍子と5拍子を行き来する、演奏的にも難易度上級な曲。
5拍子のフックとなるマリンバのフレーズは、リズムがぶれないように何回も練習した。
ハモンドのバッキングもかなり効いていると思う。
カラオケでは到底歌えません…
使用機材/KORG Triton(マリンバ音色)、HAMMOND ORGAN B-3
10.想像の美しい世界
初期Egoを彷彿とさせる、美しい名曲。
micro KORGのシンセサウンドがピリっと効いてます。
アコピのバッキングでも自分らしさが出せたと思う。(ピーターソン先生のお知恵を少しばかり
拝借…)
endingのメロトロン音色は、TritonのFlute音色をエディットしたもの。
「マスタードッグ」のliveでも使っています…(使い回しではない)
使用機材/YAMAHA Grand Piano (AVACO studio)
micro KORG、KORG Triton
11.Dear mama
アルバムの最後を飾る、慈愛に満ちたかわいらしい楽曲。
カントリー調のギターフレーズがフックなので、迷わずWuritzerのエレピをチョイス。イメージはノラ・ジョーンズ!?
中盤から入るストリングス、当初は生の予定だったので譜面を書く気満々だったのだけど、諸々の都合でTriton手弾きとなる。(名付けてハタヤ・カルテット、早い安い旨い)
歌とストリングスのみになるパートがあるのだが、内声の動きに留意したプレイでなかなか
リアルにサウンド出来たと思う。
endingではサブドミ△7 #11thで引っぱる。
“calling me”でも使ったが、メジャーkeyの曲でのサブドミ△7 #11thはヘヴンな感じがして
とても好きだ。
使用機材/Wurlitzer EP-200A、KORG Triton(ストリングス音色)
以上、今作ではなんといっても全曲一発録りがポイントだと思う。
長年演奏を共にしてきた仲間との凝縮されたドラマ
仕事ミュージシャンには真似のできない信頼と繋がり
是非、手に取って体感してみて下さい。
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Posted by Tetsuya Hataya at 17:00
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2009.02.09
2009.02.01
Gift
筧氏から、またまた大量の農作物が送られてきた。
ここ最近食生活が不規則になりがちだったので、丁度良い。
しばらくは野菜尽くしの毎日になりそうだ。
たまに見たこともない野菜が入っていたりして調理方法に戸惑うんだけど
この白い洋ナシみたいなのは「ハヤトウリ」というそうで
浅漬けなんかに良いそうな。早速チャレンジしてみよう…
そういえばいつだったか「モロヘイヤ」を初めて見たときも戸惑ったなあ。
茹でてオムレツに入れたら随分と旨かった。
筧さんちの野菜を食べると、スーパーで売っている野菜は
野菜に似て非なるものなんだなとつくづく感じる。
生命力が違うというか、味の説得力がとにかく桁違いなのだ。
例えて言うならJEAN PAUL HEVINとコンビニの100円チョコとか
ベーゼンドルファーとプリヴィアとかよっちゃんとアイドル娘とか、、
とにかく、なるべくなら何でも本物に触れたいものだ。
そういうところから感覚が研ぎ澄まされていくのだろう。
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Posted by Tetsuya Hataya at 22:40
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