2009.02.10

備忘録

新譜『EGO-WRAPPIN’ AND THE GOSSIP OF JAXX』のリリースまで
1週間!という事で
キーボーディスト的視点からの制作回顧録。
keys

1.RED SHADOW
アルバムのオープニングは私のピアノ単音連打から。
楽曲の性質上、音の輪郭がはっきりしていてよりヌケの良い音色をということで
アコピではなくエレピのピアノ音色をチョイス。
中盤からのノリノリパートではG(6 9)のフォース・コード(4th Interval Build)
サイケな中にもJazzのエッセンスを入れつつ…
liveでも盛り上がる事受け合いの、緊張感溢れるナンバー。
使用機材/Roland RD700SX(プリセットの”RD GRAND”)

2.GO ACTION (AXE Dark temptation CMイメージソング)
ひたすら裏打ちバッキング、これもliveでアガる事必至の曲。
Amelo部分は一見めちゃくちゃ歌ってるようですが、普通の人には絶対に歌いこなせません…
Egoらしい絶妙な「ハズシ」の美学、ここにあり。
使用機材/KORG Triton(80’sっぽいハイの効いたDance Piano系音色)
YAMAHA ビンテージコンボオルガン YC-10(間奏部分のチープなオルガン)

3.morning star
音楽通には伝わるかな?このセンス。
AmeloBmeloはいサビ、というお約束は全く無視しつつ
とってもポップでドラマティックな楽曲が生まれた。
Bminor一発でのRhodesのバッキングは11thコードを中心に
F△7(aug)onB とか一瞬Ebsusを挟むなど、こっそりとやりたい放題。
(ハービー先生のお知恵を少しばかり拝借…)
ラストのmicro KORGのピコピコ音も全て手弾きでやり通した、
キーボード的にも聴き所満載の1曲。
使用機材/Fender Rhodes、KORG Triton(ハープシコード音色)
micro KORG、HAMMOND ORGAN B-3

4.だるい
今作のリード曲。最初によっちゃんが持って来たモチーフを、メンバーであれこれ模索して
セッション的に出来た名曲。
Amelo二回目のPianoバッキングではこれまたフォース・コード(4th Interval Build)
の平行移動でモーダル感を出し(マッコイ先生のお知恵を少しばかり拝借…)
サビではあえてドミナント(G#7th)を弾かずにE add9th on G#にするなど
ボイシングにもかなり留意した。
サビ前に入るギターとのユニゾンフレーズは我ながら良いアイデア!
使用機材/YAMAHA Grand Piano (AVACO studio)

5.雨のdubism
初演は2年前のNHKホールだったかな?今作でやっと音源化。
Rec当日は若干体調不良だったものの…Piano Solo含め気合いで乗り切りました。
後半Big Band風アレンジの上で弾くハモンドが気持ち良い!
レズリーぶんぶんのフルドローバーでお送りします。
使用機材/YAMAHA Grand Piano (AVACO studio)、HAMMOND ORGAN B-3

6.下弦の月
曲作りのスタジオ段階ではTritonのアコーディオン音色でお茶を濁していたものの、
本番Recではやはりリアルな生音で…という事で、バンドネオン奏者北村聡氏を招聘しての
セッション。やはり生音に勝るものはありません。
Em一発でとお願いしたintroのバンドネオンsoloも秀逸。
私はアコピでバッキングに徹しております。
B7の#11thでこっそり自己主張。
使用機材/YAMAHA Grand Piano (AVACO studio)

7.million starlight hotel
この曲もツアーでは何度かお披露目していますが、
録音では余分な音を省いてよりスッキリした感じ。
フックとなるRhodesのフレーズは△7(9)のアルペジオパターンを何気なく弾いていたのが
いつの間にか採用になっていたもの。
intro/endingのハープシコードのフレーズもセッション中に生まれたもの。
バンド感満載の渋い名曲!
使用機材/Fender Rhodes、KORG Triton(ハープシコード音色)

8.Whammy Kiss
Ego流 UK Rock’n’roll、森君のルーツが垣間見える一曲。
intro/endingのリード音色はmicro KORGで。深めのポルタメントが気持ち良い。
これもliveでアガる事必至。
使用機材/Roland RD700SX(プリセットの”RD GRAND”)
VOX ORGAN、micro KORG

9.!楽団
3拍子と5拍子を行き来する、演奏的にも難易度上級な曲。
5拍子のフックとなるマリンバのフレーズは、リズムがぶれないように何回も練習した。
ハモンドのバッキングもかなり効いていると思う。
カラオケでは到底歌えません…
使用機材/KORG Triton(マリンバ音色)、HAMMOND ORGAN B-3

10.想像の美しい世界
初期Egoを彷彿とさせる、美しい名曲。
micro KORGのシンセサウンドがピリっと効いてます。
アコピのバッキングでも自分らしさが出せたと思う。(ピーターソン先生のお知恵を少しばかり
拝借…)
endingのメロトロン音色は、TritonのFlute音色をエディットしたもの。
「マスタードッグ」のliveでも使っています…(使い回しではない)
使用機材/YAMAHA Grand Piano (AVACO studio)
micro KORG、KORG Triton

11.Dear mama
アルバムの最後を飾る、慈愛に満ちたかわいらしい楽曲。
カントリー調のギターフレーズがフックなので、迷わずWuritzerのエレピをチョイス。イメージはノラ・ジョーンズ!?
中盤から入るストリングス、当初は生の予定だったので譜面を書く気満々だったのだけど、諸々の都合でTriton手弾きとなる。(名付けてハタヤ・カルテット、早い安い旨い)
歌とストリングスのみになるパートがあるのだが、内声の動きに留意したプレイでなかなか
リアルにサウンド出来たと思う。
endingではサブドミ△7 #11thで引っぱる。
“calling me”でも使ったが、メジャーkeyの曲でのサブドミ△7 #11thはヘヴンな感じがして
とても好きだ。
使用機材/Wurlitzer EP-200A、KORG Triton(ストリングス音色)

以上、今作ではなんといっても全曲一発録りがポイントだと思う。
長年演奏を共にしてきた仲間との凝縮されたドラマ
仕事ミュージシャンには真似のできない信頼と繋がり
是非、手に取って体感してみて下さい。

Comments

わわわ、、、すごい。このノートを読むと、なんだか、ドキドキします。

来週ですね。。3月のツアーもめちゃたのしみです。。

カラオケ、挑戦してみるか??って無理だよなぁ。。

Posted by ひろし at 2009.02.11.11:16

今日18日、手に入れました。いま聞いています。

これは、、すごい、、あのON THE ROCK の、ある意味わかりやすさから、
一気にジャンプかも。。

いろんな要素、色、、鳥肌ものです。。。

ライブできいたら、、もっとすごいんだろうな、、、

Posted by ひろし at 2009.02.18.22:57

はじめまして。

今アルバムを聴きながら、ハタヤさんのブログを読んでいます。
押し出しすぎず、キラリ☆と見えるセンスがかっこいいです!!
4月の福岡でのエゴのLIVEで会えるのを楽しみにしています☆

Posted by kao at 2009.02.19.12:50

■ひろし 様
アルバムの曲たちはツアーでどんどん成長しています。
より繊細に、よりダイナミックに。
バンドの醍醐味ですね。

■kao 様
福岡liveもうすぐですね!
新譜バッチリ予習して楽しんで下さい。


写真:ハタヤテツヤ

hatayatetsuya.com

ハタヤテツヤ
Piano, Keyboard, Compose

info@hatayatetsuya.com

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